ペン一本と、メモ帳

好きなものを好きなだけ

Xジェンダーのファッションについて考える

Xジェンダーというと世間一般では「中性的な格好」の人のイメージがあるかもしれない。しかし自分は体の性別に合わせた格好をしている。というのも、そこまで周囲の人間に対してXジェンダーアピールをしたくない、と思っているからである。それがアイディンティティの人もいるかもしれない(というかネットとかで目立つXの人はこのタイプが多いと思う)のだが、自分の場合はただの自認であってわざわざアピールする理由はないのである。あと、そもそもファッションとかあんまり興味ないというのもある。

しかし女性らしい服装は女装している気分で落ち着かないので、基本的にはジーンズにシャツみたいなシンプルな格好である。だいたいユニクロか無印で買ってる。でも髪はロング。これは好きな歌手の真似をしているからという気分的なものと、髪が長いと顔を隠せる&視界を狭めて周囲の余計なものを見なくて済むという実用性の両面的な理由からである。

ピアスなどのアクセサリーはシンプルで、男女どっちがつけてても違和感のないようなものをすることが多い。腕時計はGショックスマホケースはごついUAGのもの。よく「スマホケースごつくね?」と言われる。どちらもメンズだが、あんまり気にしない。逆に、ネックレスは女性向けの華奢なものをつけたりしている。Xだと割り切ると、アクセサリーを選ぶときに性別を気にせず、完全に好みで選ぶことができるのでちょっとお得感がある。

最近はメンズのサングラスがほしいと思っている。そもそもサングラスって男女兼用のものも多いしあんまり気にしなくていいと思うのだが、海外の映画俳優がプライベートで着けているようなかっこいいのがほしい。しかしそういうのってほぼアメリカ製なので、アジア人に似合わない可能性があるのが悲しい。まぁ試着してダメだったら国産で探せばいいかな…と、その辺のこだわりはテキトウだったりする。

というわけで自分の中でのXジェンダー風ファッションとは、中性的な服装にメンズ小物とレディース小物をミックスさせた、なんでもアリなものだと思っている。服と靴だけはどうしてもサイズがあるので妥協しなくてはならないのだが、小物はサイズをあまり気にしなくていいので、そういうところでX感を出していきたい。

…って、最初にアピールしたくないと書いたことと矛盾してしまったのだが、なんかXだと自認してからというもの「せっかくだから両方の性別の試してみようぜ」という気分になっている。以前は世間の目とか気にして一応、見た目どおりの性別の格好をしていたときもあったけど、そういう事するとストレスがたまる原因になるのであんまりよくないなと思うようになった。まだ鬱が治ってないのもあるので、なるべくストレスがたまらない生活をしていきたいものである。

インターネットの匿名性の話

某アニメの関係者がネットで誹謗中傷や個人攻撃をしていた事件について、ちょっと調べていた。なぜ現代においてもこのような「ネットで悪口」レベルのアホが発生するのか、そして(ほぼ)特定までされて問題になるのか。

考えてみたのだが、本人のネットリテラシーが低かったこと、それとは反対に社会的ポジションがそこそこあった、というのが原因だったと思う。社会的ポジションがそこそこだからこそ、自己顕示欲が高く、ネットでもそれが通用すると勘違いしてしまったパターン。逆に言えば、それでもネットリテラシーがしっかりしていれば、あそこまで炎上することはなかったであろうと思われる。

さて、ネットでの匿名性とは言っても、大まかに2種類ある。

1. 完全に匿名

5chとかふたばとかその他掲示板がこれに当たる。基本的にハンドルネームが存在せず、IDは一定時間で変更され、一旦投稿したものは再編集することができない。
完全に匿名と言っても管理人にはわかっているので、ここで誹謗中傷や犯罪予告などの行為をするのは馬鹿以外の何者でもない。仮にもし、何らかの事情で法律に反する行為やIDを切り替えて自演をしたい場合は、普段使っている回線以外から書き込んだり、串を通してIPを偽装するなどの一手間をかける必要が出てくる。必ずしも必要ではないが、IPの特定を避けるためには必要な手段だろう。今回の炎上事件はそれを怠ったためにIPがバレ、炎上の悪化につながった。

2. ハンドルネームのある匿名

TwitterなどのIDが固定されているSNSがこれに当たる。ハンドルネームによって個人の同一性は保たれているものの、そこから個人を特定できるか否かは本人が投稿する内容によるので、特定されたくない場合は投稿内容を慎重に考える必要がある。Twitterを例に上げるが、この手のSNSは投稿を消してもサーバには内容が残っている。基本的にエンジニアというのは削除機能をつけても物理削除させることはまずない。論理削除が一般的である。論理削除というのは、ユーザー側からは削除されたように見えるが、実際のデータベースにはデータが残っている状態のことである。ほとんどのDBがこういう設計になっている。なぜかというと、ユーザーから「さっき間違ってデータ消しちゃったけど元に戻したい」という問い合わせがほぼ確実に発生するからである。まぁ、Twitterの場合は法律的な問題も関わってくるので尚の事投稿内容は詳細に保存しているはずである。
難しい話はともかく、たとえTwitterのアカウントを削除しても、一旦投稿した内容が完全に消えることはまずない。ID固定のSNSで誹謗中傷などの行為をするのは非常にリスクが高いということが分かる。


某アニメの関係者の話に戻そう。
誰とは言わないがこの関係者はTwitterで複アカを作ってライバル関係にあるユーザーの誹謗中傷、ネガキャンを繰り返していた疑惑がある。そして複アカがバレそうになるとアカウントを削除して逃亡を図った。前述したとおり、アカウントを消してもデータベースには残っているので管理者が見ようと思えば見れる状況であり、第三者も開示請求をすれば閲覧することができるのである。

ここからはただの予想だが、複アカ疑惑のある某アニメ関係者はおそらく、Twitterの仕組までは知らなかったのだろう。アカウントを消せば投稿内容は完全に消えると思っていたのだろう。でないとTwitterであんな暴言は吐けないと思う。特定されるリスクが高いし、そもそも規約違反だし、法律的にアウトの可能性だってある。
ちなみにその某アニメ関係者は、10年ほど前に社内の掲示板を管理していて、荒らしと戦っていたことを自慢していたという過去がある。会社の管理している掲示板なら自分が管理者なので削除するのも放置するのも自由だし、削除してしまえば誰にも見えなくなるだろう。それと同じ感覚でTwitterを使っていたのではないだろうかと思っている。が、残念ながらTwitterTwitter社が管理しているのでデータの保存、削除権限はTwitter社にある。ユーザーはあくまで表面上のデータを閲覧できるだけなのだ。そういう、他者の管理しているサーバ上での誹謗中傷がどれだけリスクのある行為なのか、彼は理解していなかったと思われる。いい大人なのに…。

その他にも、業者か本人かはわからないがふたばで工作やニコニコ大百科のコメント欄で自演していたのがバレてきている。多数の掲示板が存在し、ユーザーもそこそこ教育されている現代で、特定の掲示板だけで火消し工作をしたところで無意味なのだ。「消したら増える」はネットの常識である。不都合な内容を削除したところで、第二第三の投稿者が同じ内容を投稿し、インターネット上から完全に証拠を削除することは不可能である。しかし、彼らはまだわかっていないようで、今でも火消し工作員の書き込みが随所に見られる。

1984年というSF小説をご存知だろうか?作中では国に都合の悪い内容をすべて書き換えるための部署が存在し、主人公はその仕事をしている。国が過去にAと言ったものが時期によってBに変更されると、過去の新聞記事などのAの部分をすべてBに置き換えるという仕事がある。この作品が公開されたのは1948年。当時はインターネットはなく、主な情報収集媒体は新聞だったので、このようなアイディアが出てくるのも分かる。仮に過去の記事すべてがBに変更されたら、Aだった頃の記憶を持っている人も「実は最初からBだったかもしれない」と思い込む…というような内容になっている。

しかし、現代は誰でも情報発信ができる時代である。1984年の世界のような「過去の情報を上書きすれば事実が隠せる」という単純なものではない。某アニメ関係者はそれがわかっていないようで、未だにのらりくらりとユーザーの問い合わせを無視して事実を隠蔽しようとしている。いやもう無理だろ…諦めて事実を話せよ…と、第三者的には思うものの、彼らもいろいろとヤバイことをしているだろうから逃げられるところまで逃げるしかないのだろう。

なんていうか、大人ってほんとに馬鹿だな、といい年をした大人である筆者は思うのである。

一番かしこいインターネットの使い方は、特定個人の悪口を書かないこと、嘘を拡散させないことである。知り合いの悪口は飲み会とかでオフレコでやってください。インターネット上に書き込むのはそれ相応のリスクが伴うことを忘れてはいけない。

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

バイオハザードの映画一気観した

ありがとうアマゾン。ちなみにザ・ファイナルはアマプラ対象外、CG版映画のディジェネレーションはアマプラ配信してなかったので未視聴。CG映画のヴェンデッタだけレンタルで観ました。というかこれが本命で、あとはついでみたいな感じで見ていた。”ついで”で映画を6作観るという有意義な休日の使い方をしてしまったぜ。

なんで唐突にバイオハザードを観ようかと思ったのかについて一応書いておくと、けもフレ2で負傷したメンタルをグロで上書きしようとしてゲームの2リメイクを買ったからである。そして数年ぶりにバイオ熱再燃。惰性で映画も見るかー、という感じ。ほんと、映画配信サービスは最高である。思い立ったらその瞬間に見れるから。価格が多少上がったところで手放せない。

ネタバレは普通にあるので以下注意。




実写映画について

自分は実写映画は3までしかみていなかったので、今回あらためて5まで観た。最初に感想を書いておくと、実写映画版は2以降は観る価値ないです。

そういえばあのシーン

バイオハザードの実写映画の第一作目。2002年の映画でした。最後に見たのは…もう10年くらい前な気がするのでほとんど覚えていなかったけど、見たら色々思い出してきた。
ミシェル・ロドリゲスワイルドスピードS.W.A.T.のイメージがあったけど、そういえば最初に知ったのはバイオハザードだったかもしれない。そのくらい印象的だった役者さん。

映画好きの友人がエレベーターに乗るたびビビってるのはこのシーン由来だったのか…とか、知ってるはずなのに忘れてたことを思い出した。そういうのってなんかアハ体験みたいで新鮮。確かに自分も当時は、あのエレベーターで首が潰されるシーンは怖かった気がする。というか前半は暗いし静かだしわけわからん状態だから怖いんだろうけど、主人公が覚醒して無双し始める辺りで「ああ、こういう映画ね…」となるので怖さ半減なのである。それは、何回見ても同じ感想だった。

というかそもそも

バイオハザードの原作(ゲーム)って「”一般人”が現実にある身近なもの(住んでる地域によって解釈が分かれると思われる)を使って、ゾンビに囲まれた地点から脱出する」のがコンセプトであって、「ウイルスで進化した超人類が無双する」話じゃないよね?
でも、ゲームの世界ですらで初見でノーセーブクリアなんてする人いないだろう。そう考えると、映画の主人公ってノーセーブ&ロードで初見クリアする超人でなくてはならないわけで、まぁ無双映画になるのは仕方ないのかもしれない。でもやっぱり超能力はやりすぎだと思う。

あとやっぱり、世界規模でバイオハザード拡大させたのは失敗だったと思う。ゲーム版みたいに世界各地で局所的なバイオハザードだったらまだ収集もついた。世界規模に拡大して文明崩壊、人類絶滅寸前なのに金儲けのために開発を続けるアンブレラは一体何なんだ!?ってなるでしょ。 文明崩壊したら金も使えないでしょ…とは色んな人が思っただろう。

もう何百回も言われていると思うけど

実写版映画は2までは良かった。

3で主人公がフォース的超能力を使えるようになり、
4でバイオハザードが世界規模に拡大して文明崩壊し、
5で中途半端にゲーム要素を取り入れようと
したけど結局アリス無双状態はやめられないのでゲームの主人公たちが中途半端な扱いになる、というなんとも悲しい状態だった。

ゲームのキャラなんて出す必要あったのか?いや、2のジルは完成度高かったし、エイダ登場シーンは4の完璧な再現だったし、クリス対ウェスカーの最初の動きもゲームの5そのままなのは感動したけど…結局アリスを立てるために中途半端な活躍にしかならないのが不満である。じゃあ最初からゲーム要素なんてなくていいじゃねーか!と思わないでもない。

でも、ゲームがアクションシューティングになったのは実写映画の影響が少なからずあったからだと思うし、個人的には映画も(2までは)悪くないと思っているので、バイオハザードという作品はいい意味でゲームと映画が影響を与えあっている珍しい作品だと思う。褒めてます。

CG映画について

ここから本題。

ダムネーション

実写映画の方に絶望した人にこそ見て欲しい、なかなか完成度の高いCG作品である。聞くところによると「FFには劣る」とか言われてるけど、そもそも作品のコンセプトが違うので比較対象ではないと思う。 私はダムネーションを見て、日本映画はフルCGなら十分世界と戦えると思った。もう少し知名度が上がればいいのに、まだフルCG作品はアニメ扱いで公開劇場も多くなかった(当時は知らなかった)のは勿体ないと思う。

主人公はゲーム版と同じレオン。時系列的に4より何年かあとなのでちょっとワイルド感出てるのがいいです。普段軽装なのに、珍しくフル武装しているレオン。ゲームのキャラであるエイダとハニガンもちょっと出てくるのが嬉しいところ。

逆にゲームの4,5の知識がないと説明不足なところが出てくるので、完全にシリーズ初見な人には優しくないかもしれない。あくまでゲームの番外編、みたいな作品である。

でもシナリオはいい。舞台も、東スラブ共和国という架空の国で生物兵器が使われているのでそれをレオンが阻止しにいくという、シンプルだけど燃える展開。あとスラブなのでロシア周辺の銃が出てきます。主にAK。あと戦車と攻撃機も出てくるのでミリオタにとっても美味しい作品なのではないでしょうか。舞台がスラブ系で、現地の反政府テロリストのリーダーの名前がサシャというのがなんか、「エネミー・ライン」をちょっと意識しているような、考え過ぎなような…。

そんなことを考えていたらエネミー・ラインが見たくなってきたので今度レンタルしようと思います。

フルCGであることを存分に生かして、派手なアクション、BOWとの戦闘、爆発、銃撃戦などがが見ててテンション上がります。とくに終盤の、タイラントさんが大量に出てくるところとか、実写でもゲームでも無理なシチュエーションは映画ならではだと思って楽しめた。タイラントを倒すのに戦車出てきたのには笑ったけど。あとスーパータイラントに本気で投げられてもほぼ無傷なレオンにも笑ったけど。普通の強度の人間なら内臓が液体になるくらいの衝撃だったと思うんですけど大丈夫なんですかねあれ?やっぱりレオンも体内に取り込んだTとGウイルスによって強化された超人類なのでは…?と一瞬くらい思ったね。

そのスーパータイラントが2体同時に襲ってくるという絶望的な状況なんですが、映画なのでA-10様が一発で片付けてくれます。ここも笑った。いやおかしいだろ!全力疾走してるスーパータイラント(多分50キロくらい出てる)にワントリガーで攻撃を的確に当てる、しかも10メートルくらい離れたところにいるレオンは無傷、ってA-10パイロットも人間やめてると思う。そんな人間やめてる兵士が多数いるアメリカ軍、そりゃ強いわ。ってことで、舞台である東スラブ共和国の内戦はアメリカとロシア軍の介入によって集結したのでした。

なんかレオン頑張ってたけど、結局近代兵器はつえーわ、っていう話でした。個人的には、それまでクールな面が強調されてたレオンの人間ぽさが垣間見えるシナリオだったのでなかなか良かったと思う。テロリストたちもなんかね、いい人なんだよね。で、「やっぱりBOWは撲滅しないと」と決意するレオンとハニガンの会話で終わります。これ、この後の作品であるヴェンデッタより好きなんですよねぇ。こっちはアマプラで見れるのでおすすめです。

ヴェンデッタ

アクションがやべーという事前情報だけ仕入れてみた作品。主人公はゲームと同じくクリスとレオン、ヒロインがレベッカレベッカかわいいよ。あまりの可愛さに、レベッカの登場シーンはずっと画面注視してました。

ただ、シナリオはあまりよくない。前作ダムネーションとは違って「とにかくかっこいいアクションシーンを見せたい!」というのは伝わってきたけど、でもそれだけ。

敵のボスポジションであるアリアスの動機もいまいち陳腐だし、アクション派手なのはいいんだけど派手過ぎて主人公たちの人間離れが深刻。特にレオン。見えない場所にある看板の留め具を撃って落下させてゾンビ犬に当てるとか、右足でバイクのアクセルとブレーキ操作するとか、空中でパンチ回避するとか、3メートルくらいありそうな的にかなりの距離投げ飛ばされたけどノーダメとか、空中に蹴り上げられても落下しながら銃撃するとか、こいつやはり体内に取り込んだウイルスで強化した超人類なのでは…?との疑惑が止まりません。クリスですら3メートルくらい投げ飛ばされたときはダメージ受けてたのに。なんで防具なしのレオンが無傷なんだ…解せない。

あと、高速道路でゾンビ犬とカーチェイスするシーンで、何台か一般車両巻き込んでたし、そのあと道路の上に手榴弾なげて爆破してましたよねあのエージェント。民間人に被害でてるやん…

そしてそのあと、BSAAが凶暴化した敵のモンスターを倒すために持ち出したのが…レールガン。バイオハザードにレールガン。あれ…?当初のコンセプト、「実在する兵器を使う」では?
しかもそのレールガンの威力が半端ないので、複数のビルを貫通します。いやそれ絶対民間人数百人死んでるよね!BOWよりBSAAの攻撃による被害のほうが大きいのでは?と突っ込まずにはいれなかった。

たしかにアクションはかっこよかった。あとレベッカが可愛すぎた。でもシナリオはだめだよ。

後にヴェンデッタは小説版が出ていると言うことを知ったのでKindleで買いました。まだ序盤しか読んでいませんが、映画で省かれた部分が保管されてて、武器も詳細を書いてくれてるし、レオンも人間性を取り戻しているようなので、これは脚本ではなくて監督が荒ぶった結果なのでは?と思い始めた次第である。まだ全部読んでいないので、読んだら何か書くかも。

そんな感じで

久しぶりに映画の記事でした。紹介でもなんでもない、ただの多分。指の運動。ここ数日ひたすら横になって映画を見ていただけなので、この記事を書くのは指のリハビリにちょうどよかったです。