ペン一本と、メモ帳

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バイオハザードの映画一気観した

ありがとうアマゾン。ちなみにザ・ファイナルはアマプラ対象外、CG版映画のディジェネレーションはアマプラ配信してなかったので未視聴。CG映画のヴェンデッタだけレンタルで観ました。というかこれが本命で、あとはついでみたいな感じで見ていた。”ついで”で映画を6作観るという有意義な休日の使い方をしてしまったぜ。

なんで唐突にバイオハザードを観ようかと思ったのかについて一応書いておくと、けもフレ2で負傷したメンタルをグロで上書きしようとしてゲームの2リメイクを買ったからである。そして数年ぶりにバイオ熱再燃。惰性で映画も見るかー、という感じ。ほんと、映画配信サービスは最高である。思い立ったらその瞬間に見れるから。価格が多少上がったところで手放せない。

ネタバレは普通にあるので以下注意。




実写映画について

自分は実写映画は3までしかみていなかったので、今回あらためて5まで観た。最初に感想を書いておくと、実写映画版は2以降は観る価値ないです。

そういえばあのシーン

バイオハザードの実写映画の第一作目。2002年の映画でした。最後に見たのは…もう10年くらい前な気がするのでほとんど覚えていなかったけど、見たら色々思い出してきた。
ミシェル・ロドリゲスワイルドスピードS.W.A.T.のイメージがあったけど、そういえば最初に知ったのはバイオハザードだったかもしれない。そのくらい印象的だった役者さん。

映画好きの友人がエレベーターに乗るたびビビってるのはこのシーン由来だったのか…とか、知ってるはずなのに忘れてたことを思い出した。そういうのってなんかアハ体験みたいで新鮮。確かに自分も当時は、あのエレベーターで首が潰されるシーンは怖かった気がする。というか前半は暗いし静かだしわけわからん状態だから怖いんだろうけど、主人公が覚醒して無双し始める辺りで「ああ、こういう映画ね…」となるので怖さ半減なのである。それは、何回見ても同じ感想だった。

というかそもそも

バイオハザードの原作(ゲーム)って「”一般人”が現実にある身近なもの(住んでる地域によって解釈が分かれると思われる)を使って、ゾンビに囲まれた地点から脱出する」のがコンセプトであって、「ウイルスで進化した超人類が無双する」話じゃないよね?
でも、ゲームの世界ですらで初見でノーセーブクリアなんてする人いないだろう。そう考えると、映画の主人公ってノーセーブ&ロードで初見クリアする超人でなくてはならないわけで、まぁ無双映画になるのは仕方ないのかもしれない。でもやっぱり超能力はやりすぎだと思う。

あとやっぱり、世界規模でバイオハザード拡大させたのは失敗だったと思う。ゲーム版みたいに世界各地で局所的なバイオハザードだったらまだ収集もついた。世界規模に拡大して文明崩壊、人類絶滅寸前なのに金儲けのために開発を続けるアンブレラは一体何なんだ!?ってなるでしょ。 文明崩壊したら金も使えないでしょ…とは色んな人が思っただろう。

もう何百回も言われていると思うけど

実写版映画は2までは良かった。

3で主人公がフォース的超能力を使えるようになり、
4でバイオハザードが世界規模に拡大して文明崩壊し、
5で中途半端にゲーム要素を取り入れようと
したけど結局アリス無双状態はやめられないのでゲームの主人公たちが中途半端な扱いになる、というなんとも悲しい状態だった。

ゲームのキャラなんて出す必要あったのか?いや、2のジルは完成度高かったし、エイダ登場シーンは4の完璧な再現だったし、クリス対ウェスカーの最初の動きもゲームの5そのままなのは感動したけど…結局アリスを立てるために中途半端な活躍にしかならないのが不満である。じゃあ最初からゲーム要素なんてなくていいじゃねーか!と思わないでもない。

でも、ゲームがアクションシューティングになったのは実写映画の影響が少なからずあったからだと思うし、個人的には映画も(2までは)悪くないと思っているので、バイオハザードという作品はいい意味でゲームと映画が影響を与えあっている珍しい作品だと思う。褒めてます。

CG映画について

ここから本題。

ダムネーション

実写映画の方に絶望した人にこそ見て欲しい、なかなか完成度の高いCG作品である。聞くところによると「FFには劣る」とか言われてるけど、そもそも作品のコンセプトが違うので比較対象ではないと思う。 私はダムネーションを見て、日本映画はフルCGなら十分世界と戦えると思った。もう少し知名度が上がればいいのに、まだフルCG作品はアニメ扱いで公開劇場も多くなかった(当時は知らなかった)のは勿体ないと思う。

主人公はゲーム版と同じレオン。時系列的に4より何年かあとなのでちょっとワイルド感出てるのがいいです。普段軽装なのに、珍しくフル武装しているレオン。ゲームのキャラであるエイダとハニガンもちょっと出てくるのが嬉しいところ。

逆にゲームの4,5の知識がないと説明不足なところが出てくるので、完全にシリーズ初見な人には優しくないかもしれない。あくまでゲームの番外編、みたいな作品である。

でもシナリオはいい。舞台も、東スラブ共和国という架空の国で生物兵器が使われているのでそれをレオンが阻止しにいくという、シンプルだけど燃える展開。あとスラブなのでロシア周辺の銃が出てきます。主にAK。あと戦車と攻撃機も出てくるのでミリオタにとっても美味しい作品なのではないでしょうか。舞台がスラブ系で、現地の反政府テロリストのリーダーの名前がサシャというのがなんか、「エネミー・ライン」をちょっと意識しているような、考え過ぎなような…。

そんなことを考えていたらエネミー・ラインが見たくなってきたので今度レンタルしようと思います。

フルCGであることを存分に生かして、派手なアクション、BOWとの戦闘、爆発、銃撃戦などがが見ててテンション上がります。とくに終盤の、タイラントさんが大量に出てくるところとか、実写でもゲームでも無理なシチュエーションは映画ならではだと思って楽しめた。タイラントを倒すのに戦車出てきたのには笑ったけど。あとスーパータイラントに本気で投げられてもほぼ無傷なレオンにも笑ったけど。普通の強度の人間なら内臓が液体になるくらいの衝撃だったと思うんですけど大丈夫なんですかねあれ?やっぱりレオンも体内に取り込んだTとGウイルスによって強化された超人類なのでは…?と一瞬くらい思ったね。

そのスーパータイラントが2体同時に襲ってくるという絶望的な状況なんですが、映画なのでA-10様が一発で片付けてくれます。ここも笑った。いやおかしいだろ!全力疾走してるスーパータイラント(多分50キロくらい出てる)にワントリガーで攻撃を的確に当てる、しかも10メートルくらい離れたところにいるレオンは無傷、ってA-10パイロットも人間やめてると思う。そんな人間やめてる兵士が多数いるアメリカ軍、そりゃ強いわ。ってことで、舞台である東スラブ共和国の内戦はアメリカとロシア軍の介入によって集結したのでした。

なんかレオン頑張ってたけど、結局近代兵器はつえーわ、っていう話でした。個人的には、それまでクールな面が強調されてたレオンの人間ぽさが垣間見えるシナリオだったのでなかなか良かったと思う。テロリストたちもなんかね、いい人なんだよね。で、「やっぱりBOWは撲滅しないと」と決意するレオンとハニガンの会話で終わります。これ、この後の作品であるヴェンデッタより好きなんですよねぇ。こっちはアマプラで見れるのでおすすめです。

ヴェンデッタ

アクションがやべーという事前情報だけ仕入れてみた作品。主人公はゲームと同じくクリスとレオン、ヒロインがレベッカレベッカかわいいよ。あまりの可愛さに、レベッカの登場シーンはずっと画面注視してました。

ただ、シナリオはあまりよくない。前作ダムネーションとは違って「とにかくかっこいいアクションシーンを見せたい!」というのは伝わってきたけど、でもそれだけ。

敵のボスポジションであるアリアスの動機もいまいち陳腐だし、アクション派手なのはいいんだけど派手過ぎて主人公たちの人間離れが深刻。特にレオン。見えない場所にある看板の留め具を撃って落下させてゾンビ犬に当てるとか、右足でバイクのアクセルとブレーキ操作するとか、空中でパンチ回避するとか、3メートルくらいありそうな的にかなりの距離投げ飛ばされたけどノーダメとか、空中に蹴り上げられても落下しながら銃撃するとか、こいつやはり体内に取り込んだウイルスで強化した超人類なのでは…?との疑惑が止まりません。クリスですら3メートルくらい投げ飛ばされたときはダメージ受けてたのに。なんで防具なしのレオンが無傷なんだ…解せない。

あと、高速道路でゾンビ犬とカーチェイスするシーンで、何台か一般車両巻き込んでたし、そのあと道路の上に手榴弾なげて爆破してましたよねあのエージェント。民間人に被害でてるやん…

そしてそのあと、BSAAが凶暴化した敵のモンスターを倒すために持ち出したのが…レールガン。バイオハザードにレールガン。あれ…?当初のコンセプト、「実在する兵器を使う」では?
しかもそのレールガンの威力が半端ないので、複数のビルを貫通します。いやそれ絶対民間人数百人死んでるよね!BOWよりBSAAの攻撃による被害のほうが大きいのでは?と突っ込まずにはいれなかった。

たしかにアクションはかっこよかった。あとレベッカが可愛すぎた。でもシナリオはだめだよ。

後にヴェンデッタは小説版が出ていると言うことを知ったのでKindleで買いました。まだ序盤しか読んでいませんが、映画で省かれた部分が保管されてて、武器も詳細を書いてくれてるし、レオンも人間性を取り戻しているようなので、これは脚本ではなくて監督が荒ぶった結果なのでは?と思い始めた次第である。まだ全部読んでいないので、読んだら何か書くかも。

そんな感じで

久しぶりに映画の記事でした。紹介でもなんでもない、ただの多分。指の運動。ここ数日ひたすら横になって映画を見ていただけなので、この記事を書くのは指のリハビリにちょうどよかったです。