ペン一本と、メモ帳

好きなものを好きなだけ

ピアス開けても運勢は変わらないけど気分は変わる

またピアスの話でも書こうと思う。最近開けたばかりでテンションが上がっているので。

「ピアスを開けると運勢が〜」とか「風水が〜」みたいな話をたまに目にするが、もう何度か開けている人間から言わせてもらうと「ピアス程度で何も変わらない」のである。でも気分は変わる。

初めて片耳に開けたときは、それまで全くアクセサリーの類に興味がなかったのにお店でピアスを見るようになった。両耳に開けたあとは、それまで着けていたおもちゃみたいなピアスから、本格的な「ジュエリー」と呼べる物に興味が出てきた。やはり両耳に空いていると着けられるピアスの種類も増えていい。鏡を見るのは嫌いだが、ピアスを着けているときだと気になってよく鏡を見るようになった。その結果、メイクとか髪型とかちゃんとしようと思えるようにもなった。

アクセサリーの中ではピアスが一番好きだ。目立たないし、(こぶりなものなら)邪魔にならないのでいつでも着けていられる。本格的に宝石や金を使ったものを買ったときは大人になった気がした。

軟骨を開けたときはかなり勇気が必要だったものの「これを乗り越えたら日常のストレスなんて些細なものになる気がする」という気分になった。実際のところ、毎日継続してやってくるストレスと一時的に痛いだけのピアスでは全然違うのだが、それはまぁ別の話なので割愛する。

こういう気分の変化を「運勢」の変化と呼ぶなら、たしかにピアスで運勢は変わるのだろう。でも開けただけで変わるわけではない。継続して手入れしてホールを維持する必要がある。定期的にジュエリーショップで新しいピアスを買うようになるのでお金もかかる。もちろん、安いピアスもあるけれど、ある程度値がはるもののほうが自分のテンションも上がるし「○○円したものなんだからそれに見合った人になろう」と努力するようになるのだと思う。

今まで買った一番高いピアスは、humというブランドのK18で出来た小さいフープピアスだ。キャッチがないので落としたりする心配がないし、着けていても引っかかることがない。金色のマットな輝きがシンプルでどこに着けていってもいい。一番お気に入りでもある。買ったときは高いなと思ったけど、誕生日の記念にと買ったものだし今ではそれを普段使っている自分が誇らしいと思うようになったものだ。自然と、自信も持てるようになってきて、顔を上げて歩けるようになった。

ピアスにはそのくらいの効果があるのだ(個人差があります)

別にこれがネックレスでもイヤリングでもいいのかもしれない。けれど耳に穴をあけるピアスはやっぱり重みが違うと思う。着けないとみっともないので何も着けずに出かけるという選択肢がなくなる。それなりに見た目に気を使うようになる。

だからこそ周りに流されてノリで、というよりは確固たる覚悟と決意を持って開けるのが、運勢を変えるコツなのかもしれないと思った。