ペン一本と、メモ帳

好きなものを好きなだけ

限界集落の暮らしについて

実家に避難していて暇なのでブログを書く。何を書こうかと思って去年の1月に書いた記事を見直していたら、「2019年にやりたいこと」みたいなものを書いていた。

「仕事がんばる」「海外に行く」…何一つ達成できていない。強いて一つ上げるなら英語が話せるようになったことくらいか。全然ペラペラではないけれど。

今年は無謀な目標を立てることをやめて、地元の限界集落のことでも書いてみることにする。暇すぎて何もすることがない。

コンビニがないのでセブンイレブンが移動販売に来る

最寄りのコンビニまでは車で30分ほどである。スーパーも同様なので車がないと何も出来ない。周りは山しかない。そんな田舎。地元に帰省していて知ったのだが、コンビニのない地域には移動販売が来る。コンビニと同じ品揃えのものを積んだトラックが週イチで来るのだ。「食料どうしてるの?」と思われるかもしれないが、ちょっと遠くの町のスーパーで一週間分の食料を買い込んで備蓄しておくのだ。あと田舎にはたいてい畑があるのである程度の自給自足が可能なのである。災害には強い。戦後の物資が少ない時代だったら、自給自足できる田舎が強かったのかもしれないが、現代日本においてわざわざ田舎に住むメリットは殆どない。

コレを見ていてなんか悲しくなった。何が悲しくてこんな不便な土地に住まなくてはならないのか。それを家族の前でいうと怒られるので「まぁ仕方ない」くらいに思っているのだが、10年後、20年後のことを考えるととても憂鬱になる。なのでこのことについては忘れることにする。

外を歩いても人に会わない

近所の家はほぼ無人である。 家人がなくなったり、老人ホームに入所したりで不在になっている家が多い。かなりボロい。今なら格安で土地も買えると思うので、田舎暮らしに憧れている人なんかは買う算段をしてもいいのかもしれない。実際、地元にも都会から移り住んでいる物好きが何人かいるのだ。田舎産まれだと何がいいのか全くもって理解できないのだが、世の中には田舎に済むのが性に合っている人もいるらしい。冬の雪との格闘に勝つ覚悟があるならおすすめである。ただし独りだと死ぬ。

道を歩いていても車は来ないし、人にも会わない。猫もいない。うさぎや野鳥はいる。
ミュージカル映画のように道を歌いながら歩くことも可能である。もし誰かに見られたら恥ずかしくて死ねるのでやったことはないが。

一日中暗い

日本海側の冬は暗い。基本的に雪が降っているからだ。かろうじて太陽が見えても、山の麓なので数時間で日が沈む。こんなところに住んでてメンタル平気な人はどうかしていると思うが、子供の頃は平気だったことを考えると田舎の子供パネーなと思う。

寒い

豪雪地帯と言われるところなので寒い。北海道やロシアほどではないが、北海道の住宅ほど防寒に特化した家でもないのでそれなりに寒い。そして寒いのに雪と戦うために外に出なくてはならない。うつで死ぬ。

2020年(←キーボードで入力しやすくてうれしい)最初の記事から暗い内容だが、今いるところが物理的に暗いので仕方がない。将来のことは考えたくない。自分は都会で少しでも長く暮らして、この現実から目をそむけ続けることにする。