ペン一本と、メモ帳

好きなものを好きなだけ

やりたいことは何もない

前職でお世話になった先輩に飲みに誘われた。
行きたいお店とか食べたいものあれば教えてください!とメールが来たのだけれど、食べたいものも行きたい所もない。その先輩には体調の話を何もしていないから、一から説明するのもめんどくさい。というか言いたくない。

とりあえず「おいしいお酒が飲みたいです」と返した。そんなにアルコールを欲しているわけではないけれど、その先輩と話をするエネルギーとしてのお酒が必要だからだ。あと他に共通の趣味もないし。

周りの人間全てが精神病に理解があるとは思っていないので、そういう事情を話せない人に対してどうすればいいかいつも困る。とくに、健康で、普通の人生を送っていて、例外の人間なんて身近に一人もいないと思っている人に対しては特にそうだ。

ほんとは先輩とも会いたくないし、仕事終わってから飲みになんて行きたくないし、そもそもお酒は飲みたくない。でも、なんにもしたくない気分なんです、なんて話をしたらそれこそ面倒なことになるのはわかっている。本音は誰にも構って欲しくないのだけれど、放っておいてください、とも言えない。そんなことを話したら理由を聞かれるし、それには答えたくないからだ。

仕方なく飲みに行く約束だけした。面倒な人ではあるけども、仕事はできるし人脈が広いので、適度な関係を維持することに対してはメリットがある。問題は今の自分が、その恩恵を受けられない気分だというだけだ。

どうやら健康な人には「仕事が終わってから飲みに行くのが難しい」というのが伝わらないらしい、というのは最近になって分かった。金曜の夜ならOKでしょ!と誘われる。そうじゃない。自分はいつでも仕事を終えたらヘロヘロになっているので何もしたくない気分なんだ。はやく帰ってベッドに横になりたいんだ。アルコールは何も解決してくれない。飲めばストレスが消えるという人がいるが、私にはその感覚はわからない。

じゃあ何がしたいの?何だったらいいの?と言われるけど、答えは「何もしなくない」。お前とは会いたくないし、話したくもないし、買い物にも行きたくない。早く帰ってベッドに横になりたいだけなんだ。

昨日の夜も、帰宅して形ばかりの夕食を取ってすぐにベッドに横になって、iPhoneのタイマーをセットする。タイマーが鳴ったら起き上がってシャワーを浴びて寝る。毎日その繰り返し。帰ってから何してるの?という質問には「寝てる」としか答えられない。

唯一ブログで文句を書いて、はてなのサーバにデプリを置き、通りすがりにたまたまこの文章を目にした人を不愉快な気分にすることで、自分のストレスは多少緩和される気がする。なのでもうしばらく、こうしてどうでもいいことを書き続ける所存であります。