ペン一本と、メモ帳

好きなものを好きなだけ

終わるときのことを常に考えている

デビュー以来ずっと追いかけている音楽グループがある。最近事務所の都合で解散騒ぎになっているけど、検索されるのを避けるために名前は伏せておく。しかし、このブログの音楽関係の記事は一つしか無いのでタグを見れば一発でわかる仕様となっております。

その某音楽グループはデビュー当時からずっとファンではあったのだけど、ファンクラブには入っていなかった。理由は、解散したとき、もしくは飽きたときに悔しいと思うから。

でも、自分が飽きる前にこうして解散騒動とかになってしまったのは予想外だった。そもそも自分がこうして10年も同じ音楽グループを追いかけていたということがまず予想外だった。

東京に住んで、ライブに行ったのは彼女たちがはじめてだった。
もともとイベントとか、人が多く集まる場所が好きではないけど、それでも行ってみたいと思うくらいにはファンだった(周りの環境もあったとはいえ)。
しかし、Twitterや5chで熱心に語り合ったりしている人たちほどのモチベーションはなくて、ただ曲が好きだっただけなので新曲の発表とライブ意外の活動には興味はなかった。ライブも単独で、大きな会場でやるときしか行ったことはないし、雑誌のインタビューやテレビ番組ラジオ番組も見たことがない。他のグループとの共演ライブも度々あったけど、行ったことがなかった程度のファンなのである。だから、こんな自分がファンクラブに入るのもなんか違うな、と思っていたのも正直ある。

まだ今後どうなるかは発表されていないのでわからないけれども、いままでと同じような活動は無理だと思うので、結果的にファンクラブに入らないままで正解だったかなと思っている。それこそファンクラブに入って今以上に熱心に追いかけていたら喪失感も大きかっただろうし。
この話についてはまだ何も公式発表が無いのでこのあたりにしておく。

ファンクラブに限らず、何か物を買ったり人と出会ったりしたときに、自分は必ずそれが終わるとき、あるいは捨てる時のことを考えてしまう。
「捨てるのがめんどくさそうだから買わないでおこう」と思ってほしいものを諦めることは何度もある。
「買ってもすぐ使わなくなって捨てそう」なものは、一瞬いいなと思っても買わないで終わる事がある。結果的に安いものにはあまり手を出さない。家電とか高価なものは特に。

人間関係においても同じで、なんらかの付き合いが生じたときに、その縁が切れるときのことを常に考えている。
この前の記事 nil-fell.hatenablog.comにも書いたけれど、自分の人生が終わるときのことも常に考えている。

仕事の人間関係はプライベートな連絡先はなるべく渡さずに、退職したらそれまでの関係でありたいと思っている。残念ながら現実はすべて理想通りにはいかないもので、以前の職場の人の個人的な連絡先をいくつか持ってしまっている。仕事上仕方なかったこととはいえ、ちょっとめんどくさいと思う。削除やブロックしてしまえばそれまでなので、神経質すぎると言われればそうなのかもしれない。

以前の職場での話だが、自分とは合わないタイプの(いわゆる体育会系というやつ)人と一緒に仕事をする事になったときはかなり疲弊した。仕事の都合上個人的な連絡先を交換したが、その人からは仕事関係以外のメッセージが度々きていたので、面倒だな、早く縁を切りたいなと思っていた。というかそいつが、自分が適応障害を発症した原因の一つでもある。もうその人がいた会社は退職したので会うことはないというのは救いなのだけど、時々思い出してはモヤモヤしている。酒癖が悪くて、酔うとLINEでどうでもいいメッセージを送ってくるような人だった。おまけに既読無視すると謝罪してくるのが余計に質が悪かった。社会に出ると変な人に会う確率が高くなる。

学生時代からの友人と会ったあと、別れる時は「もうこいつと会うのは最後かもしれないな」といつも思っている。実際いつの間にか連絡も取り合わなくなってそれきりの人間関係も多々あるので、常にそう思うようになった。まぁそれでもなんだかんだで定期的に会っている人とは未だに付き合いがあるけれども。
この付き合いも受動的なものなので、自分が彼らに興味を持たれるだけの価値がなくなったらそれまでなんだろうなぁと思っている。それがいつになるのか知らないけれども、そうなったときのことは漠然と頭のなかにある。

こういう考えのことを何ていうんだろうと思って軽く調べてみたけど、しっくりくるものがなかった。悲観主義も虚無主義も違う気がする。哲学的なことを考えるのは苦手なのでなおのことよくわからない。心理学とかに詳しい人がいたら教えてください。

人間関係でも家電の寿命でも好きな音楽ユニットでも、いつかは終わりが来るわけで、しかもそれって大体予想してないタイミングだったりするので、今後も特に何にも期待せずに活動していきたい。