ペン一本と、メモ帳

好きなものを好きなだけ

年も明けたので

新年である。憂鬱である。

自分ほど不幸な正月を送っている人はいないのではないかと一瞬思ったが、世の中にはもっと大変な人もいるんだなと思うと、東京のマンションの一室で引きこもっているだけで不幸というのは色んな人から怒られる気がする。

でも、大晦日の晩になっても何もやる気が出ない。そもそもベッドから出ることができない。仕方がないのでノートPCで海外ドラマを一気見するという暴挙を行い、目が痛くなった以外にはなにもない大晦日であった。

見ていたのはジャック・ライアンというアマゾンプライムで配信されている海外ドラマである。全8話なので、一気見してもまぁ人間性を保てているのではないだろうかと思える程度のボリュームである。

ドラマの内容についてはまぁいいだろう。そもそも原作を読んだことすらない私がトム・クランシー作品について何かを語る資格があるとは思えないし。

まぁ主な内容としてはCIAの分析官である主人公とIS(イスラム国)のテロリストの戦いがメインになるのであるが、その途中にテロリストの家族とかシリアに派遣されている軍人などのエピソードが挟まれている。

そのテロリストの家族(妻と子どもたち)が父親から逃げるために難民としてトルコまで移動し、そこから海を渡ってヨーロッパに行こうとするシーンがあるわけだが、ここがリアル。リアル過ぎて見ていて憂鬱になった。なんていうか、リアルに身一つでああやって海を渡ってリシアから逃げ出してくる難民たちがいるわけである。荷物みたいにトラックの荷台に積まれて長時間身動きできずに、不潔な環境にいるしかない、それでもそうやってしか安全なところに行くしかない人達がいるのである。

正直言って私はそこまで中東の情勢に詳しくもないし、あんまり興味もなかったが、ジャック・ライアンを見ていて自分、布団の中でノートPC見ながらゴロゴロしていていいのか?と思うとなんか憂鬱で仕方がなかったのである。

まぁ、中東やヨーロッパの難民たちに対して自分にできることはなにもない。私にできるのはせいぜい毎日働いて日本の経済にちょっとでも貢献することくらいである。ヨーロッパとか中東とか、遠すぎて正直なんの実感もわかない。日本の経済とかも正直どうでもよくて、まずは自分の家庭、そして次に会社の状況、くらいまでしか見えてないのが現状である。

でも、ジャック・ライアンを見たことでこうしてなんの関心もなかった日本人の一人がイスラム国やシリアの難民問題にちょっとは興味を持つようになったわけである。ドラマの内容に関しては色々不満もあるが、まぁ年末に見るにはふさわしい作品であったかなと思っている。

ついでに、今まで「なんか難しそう」という理由で敬遠していたトム・クランシー作品を購入した。本当はゲームでやっていた「レインボーシックス」シリーズを買いたかったのだが、ジャック・ライアンシリーズのほうが先らしいという話を聞いて原点の方を先に買った。最後まで読めるかわからないが、英語の勉強にもなるし地道に読もうかなと思っている。

レインボー・シックス〈1〉 (新潮文庫)

レインボー・シックス〈1〉 (新潮文庫)

ここまで書いてリンクを貼ってから気がついたのだが、トム・クランシー作品て日本語化されてないと思っていたけど普通に日本語訳版あるじゃん! なんで英語版を買ったオレ!