ペン一本と、メモ帳

好きなものを好きなだけ

適応障害のストレッサーから逃げた先もクソだった

今の職場には、以前から何度も問題を起こしている上司がいるのだが、彼がADHDではないかという疑惑が社内で密かに持ち上がっている。 世間では何かとレッテル張りや、自分の無能さに理由をつけるために用いられる傾向があるADHDだが、例の上司に関しては複数の社員が被害を受けていることから、単なるレッテル張りではなく実害がある故の予測である。 もっとも、正確なことは病院で検査でもしてもらわないとわからないのだが、例の上司は極端な病院嫌いらしいので自発的に病院に行くことはまずないだろうと思う。

ADHDと予想した原因はいくつかある。
まず、物忘れが酷い。3日前に会議で決めたことをすっかり忘れて同じ話を蒸し返す。預けた書類を紛失する。机の周りが非常に散らかっていて汚い。自宅を訪問したことのある社員によると、都内の一等地にある高級マンションはゴミ屋敷になっているらしい。来客対応の予定があったのに寝坊してすっぽかすという、まともな社会人ならまずやらないであろうミスをおかし、そのミスを隠そうと他の社員に八つ当たりする始末である。

次に、衝動性がある。
社員の間では「発作」と呼んでいるのだが、週に一度か月に二度くらいのペースで社員にもっともらしい難癖をつけてトラブルを引き起こす。私も一回ターゲットになったことがある。発作が起こると特定の社員をターゲットにしてグチグチと文句を重ねるので、それを聞かされる周りの社員のモチベーションも下がっていく。だいたい勤怠が良くないとか有給を取ったとか定時になったらすぐ帰るとか、しょうもない理由である。長期的目線などはもちろん持ち合わせていない。眼の前にあるちょっとした問題をなんとかするために、社員の業務時間を使ってお説教をはじめるのだ。

人の話はほぼ聞かない。一見聞いているようでも次の瞬間には頭から抜け落ちている。そのかわり自分の話は何度でも繰り返す。自分がいかに素晴らしく人脈とアイディアがあり、社会的に成功する可能性を秘めているということを延々と語り続けるので、社員はみんなイヤホン着用で聞かないようにしている。政治問題を度々口にしては周りの人々をうんざりさせている。たぶん頭のいいところをアピールしたいのだろうが、逆効果だ。

ここまで上司の文句を書いたのはただ単に悪口をいいたかったわけではない。転職の危機が目の前にまで迫っているのが理由だ。

先月までは「まぁ来年の始めくらいに転職できればいいかなー」と思っていたのが、突如年内に減給されるという噂が湧き上がってきた。もしそうなったら転職するまでである。他の社員も次々転職活動しているようだ。このままでは会社の開発部門が消滅し、既存のサービスは機能を停止し、ユーザーに迷惑がかかる。が、会社がどうなろうと知ったことではない。

私は去年適応障害になってから新しい環境を求めて今の会社に来たわけだが、せめてここでは1年は頑張ろうと思っていた。ところが、1年ももたずに辞めようかという流れになっている。なんというか、その上司意外はみんないい人で労働環境も申し分ないのだが、たった一人の問題児のおかげで会社が崩壊していくかもしれないという話になっている。実はその会社が崩壊していく過程を見ていることに対して少しだけワクワクしている。今までに見たことがないモノが見られるかも知れないという好奇心だ。だがその前に自分の足場は確保しておかなくては楽しむどころではない。

前の記事にも書いたかも知れないが、転職エージェントとの面談の予約を入れてある。ちょっとわがままな条件で仕事探そ、とか言ってる場合ではなくなってきたかもしれない。明確な転職時期はまだ決まっていないが、なるべく早く次の仕事を見つけなければいけないかもしれない。もう仕事に集中するどころではないので、業務時間中に転職サイトを眺め、さらにはこうして息抜きにブログを書いて気持ちを鎮めている。

今の私は綱渡り状態なのだが、実際楽しんでいる自分もいるので質が悪い。さて、どうなることやら……。