ペン一本と、メモ帳

好きなものを好きなだけ

万年筆初心者に向けて、自分の万年筆歴を紹介する

久しぶりに文房具の話でも。

沼と言うほど沼でない、でも持ってない人から見たら「多いよ」と言われそうな程度には持っている万年筆。今手元にあるのをざっと並べて写真を撮ってみました。

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左から紹介していきます。購入した時期の順に並べるつもりが、デシモとエラボーが逆になってしまった。まあいいや

子供の憧れ、デスクペン

写真の万年筆が全部パイロットなのは偶然ではなく、最初に買ったデスクペンがパイロットだったからです。小学校の先生がよくこのタイプのペンを使っていたのに憧れて、中学生くらいの頃に購入したもの。これで万年筆の書き方とかカートリッジの使い方を覚えました。極細ですごく書きやすいのでこれで二十歳くらいまでずっと日記を書いてました。そして手持ちのカートリッジが使えるという理由で、パイロット製のペンが増えていくことになりました。カートリッジはメーカーによって使えるものが違うので、最初の一本は好きなメーカーのものを選ぶといいかもしれません。文房具のメーカーなんかわかんねぇよと言う場合は見た目で選べばOK。

初めて買った万年筆らしきもの、プレピー

写真にはないのですが、学生の頃万年筆に憧れて、でも高いのは買えない…と思ってプレピーを持っていた時期がありました。でも太字で使いづらかったのであまり使わないまま捨ててしまったかもしれない。Amazonで見てみたら、今は細字もあるんですね。当時は中字一択だった気がする。

プラチナ万年筆 万年筆 プレピー 0.2mm ブラック PSQ-400#1

プラチナ万年筆 万年筆 プレピー 0.2mm ブラック PSQ-400#1

ちょっといいやつ、プレラ

写真の左から二番目がプレラです。当時通っていた学校の近くに大きい文房具店があって、そこに万年筆売り場がありました。エラボーの優美なペン先に一目惚れしたものの、学生の身分では買えず…かわりに買ったのがこのプレラでした。3.11で一時期避難していたときも一緒に過ごしてこれで日記を書くことで精神を落ち着かせていたという思い入れのあるペンです。しかし、いつからかペン先からインク漏れするようになってしまったので今はもう使っていませんが、思い入れがあるからペン立てに入れたまま。
やすいしカラフルな見た目のもあるので、万年筆に手を出してみようかなーと思っている人にはおすすめできる一本です。

インクで遊ぶために買ったカクノ

真ん中の二本がカクノです。これは色彩雫というパイロットのカラフルな万年筆インクが発売されたときに、そのインクを試したくて買ったもの。このころにカートリッジからコンバータを使うようになりました。色彩雫は二種類買いました。月夜と天色。なのでカクノも二本。今は使っていないのでこれもペン立ての肥やしです。
インクを入れて遊ぶにはいいですが、万年筆として使うにはちょっとチープすぎるかな…と思います。見た目がかわいいので子供にはおすすめかも。

興味本位で買ったLAMYのsafari

(これも紛失したので写真がないです)この頃私の中で文房具熱が最も高かった時期でして、色んな人のレビューを見ていたらどうしてもサファリが欲しくなったのですね。で、買いに行きました。限定色のポップなイエローで、純正の青インクを入れて楽しんでいたのですが、如何せんその前に買ったエラボーが神がかった書き心地な金ペンでして、鉄ペンだとどうしてもガリガリ感が気になるのです。で、使わなくなりました。探しても見つからなかったので捨てたのかも…。悪いペンではないのですが、個体差が大きいのと、どうしても自分の書き方と合わなくてあまり使わなかったです。これも、初めて万年筆を使う人にはおすすめかも。なんといっても見た目はかっこいいです。

持ち歩き用に買ったキャップレスデシモ

エラボーが手持ちのペンの中で一番高価なのですが、高いゆえに持ち歩くのが怖くなり、もっとお手軽に使える金ペンを買おうと思って購入したのがこのキャップレスデシモ。これも、以下の記事で詳細レビューを書いてます。軽くてボールペン感覚で使えるのが魅力的ですが、コンバータがCON40になってからインク補充が若干面倒です。

nil-fell.hatenablog.com

就職してから買った本格万年筆、エラボー

このブログで一番読まれているのがエラボーの購入レビュー記事。社会人になった証として、上京した記念として、学生の頃一目惚れしたあのペンがほしい!と思って買ったものです。書き味最高、見た目も美しい、これ以外に万年筆いらないんじゃないかと思わせるペンです。これに満足して万年筆沼にはまらずに済んでいます。買ったときのレビュー記事は以下。

nil-fell.hatenablog.com

結局いま使っている万年筆は二本

エラボーが家で使う用、キャップレスデシモが持ち歩き用として役割が固定されているので、いまのところ他の万年筆がほしいとは思わなくなりました。インクも、純正BBと色彩雫二種類、ペリカンのロイヤルブルーの4つのみ。自分は熱しにくく冷めやすいので万年筆沼にもインク沼にもあまりはまらなかったようです。実用性のあるもののほうが重要。

f:id:nil-fell:20180725143312j:plainパイロット製のペン以外はどっか行った

ということで、久しぶりにガッツリ文房具な記事でした。デスクペンから始まって金ペンに落ち着いたいま、ほしいペンは特にないです。万年筆も時計などと同じように収集癖のある人はハマりやすいらしいですが、自分にはその欲とお金がないのでハマりませんでした。エラボーとデシモで安定した毎日のほうが自分にはあっている気がする。鉄ペンも筆圧強めの人には合うらしいですが、私としては金ペンのほうが断然書き心地がいいのでもう鉄ペンには戻れないかもしれません。まぁ、定番の数千円くらいの安いものから始めてみて、慣れてきたら金ペンに手を出してみる、というのが定番なのかもしれません。

万年筆に手を出してみようかなーという人に向けて書いてみましたので、よかったら参考にしてください。