ペン一本と、メモ帳

好きなものを好きなだけ

けもフレとポプテピって何が面白いんだろうと思って観た

連休中の課題と称して職場の先輩からアニメを観ることを強要された。課題は「ポプテピピック」と「けものフレンズ」の2本。私が職場での会話についていけないかららしい。どんな職場だよ。

最後に視聴したのは有頂天家族2なので、アニメを観るのはおよそ1年ぶりである。

せっかくなので感想でも書いておこうかな。今さら感がすごいけれども。

ポプテピピック

噂に違わずクソアニメ。

アニメとしてはともかくクソなのだが、オタク度が試されている感があっておもしろい。少しでもパロディネタや声優ネタを知っていれば笑える、そんな感じ。アニメやゲームの元ネタ、声優さんについて知らなければ間違いなくクソアニメに分類されるだろう。

自分は声オタだったので、好きな声優さんが出ていた回だけ3回見た。つまりそこそこ面白かった。あ、この人こんな声も出るんだ、とか。 いきなりアントニオ猪木のモノマネする辺り、声優さんがプロレス好きって知ってないと全くおもしろくないと思うんだけど、そういうネタをやってしまう自由度も好き。そしてプロレス好きという話題はその声優さんが出ているラジオを聞いてないとわからないというマイナーっぷり。

たまに中の人の本音がポロリするのも割と好き。それも声優さんの元の性格とか知っていないと面白くないと思うので、やっぱり見る人を選ぶアニメだとおもう。
このアニメが面白いと感じられるかどうかは、サブカルに関する予備知識が豊富かどうかに依存すると思う。

ボブネミミッミは(゚⊿゚)イラネ

けものフレンズ

ふつうにいい話だったので感動した。王道をいくシナリオ、誰も不幸にならない世界、かわいくて優しいキャラクターたち。

しかし出てくるキャラたちが動物なので、ものすごく知能が低い会話がなされる。真面目に観ると疲れるかもしれない。 横になってお菓子でも食べながら観るのがちょうどいい気がする。

3Dアニメとしてはそんなにクオリティが高いわけでもないのだが、キャラクターは可愛い。声優さんが全員女性なのも安心感があるのかもしれない。

けものフレンズが流行った理由として、記憶のない主人公が自分の正体を知るために冒険するという単純明快な王道ストーリーが挙げられる。しかし、自分としては突出した特徴のないふつうの人が活躍できる世界というのも共感を得たのではないかと思っている。
これは異世界転生ものでよくあるシナリオの一つとして挙げられる。主人公の周りの人物の知能を極端に下げることによって、普通の人が活躍できる場ができるのだ。そうして、なんの取り柄もない自分でも役に立つんだなぁと視聴者、読者に思わせることで共感を得る。

けものフレンズはこの手法で人気が出たのではないかと思っている。もちろん、いたるところにある廃墟やセルリアンという不思議な敵も考察しがいがあるし、単にキャラクターがワイワイしているのを見ているだけでも楽しいのだが。
そういった、多方面への視聴者に対する興味を引く要素がたくさんあったことも人気の一因なのか。

どうでもいいけど、セルリアンという文字を見ると星を継ぐ者を思い出す。と思って読み返したら、あっちはセリアンだった。紛らわしいんだよ。

出会い

出会い

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

東日本大震災と就職活動

私にとっての転機とは、就職したことそのものである。

就職氷河期、そして東日本大震災
この2つが重なったから、というのはレールに沿った人生を送ることができなかった言い訳としてはあまりにも無責任かもしれない。クラスメイトの半分は震災時すでに就職先が決まっていたのだ。就職できなかったのは単に自分の実力と運の無さのせいでしかない。それでも何かのせいにしないと精神が不安定になるくらい、当時は就職できないことに対していらだっていたし、家族への申し訳無さと自分への不甲斐なさに苛まれていた。

3.11の話題を目にするたびに思い出すのは、就職活動が終わらずにイライラしていた自分自身のことだ。

震災当時、私は仙台市内のカフェで履歴書を書き終え、コーヒーを飲んでいた。3.11のとき仙台に住んでいたということを、関東に来てから知り合った人に話したくはない。かなりの確率で被災体験を聞かれるからだ。被災体験は同時に、卒業時に就職できていなかった自分自身について語ることになる。

情報系の学校を卒業した私はプログラマになるものと決め込んでいた。しかし、震災直後の仙台にIT系の仕事はほとんどなかった。当然ながら建築関係の求人ばかりなのである。そんなわけで、就職と同時に東京へ出てくるのは必然だったと言っても過言ではない。

ハローワークから紹介された明らかなブラック企業に就職した私は、その会社で6年ほど働くことになる。就職直後は給料も少なく、生活費と奨学金の返済をしたらお金はほとんど残らなかった。

その会社での仕事については以下で詳細に書いてある。

nil-fell.hatenablog.com

上記エントリーで盛大に批判してはいるが、その会社に就職したことは私の人生において転機の一つであったことは間違いない。東北の田舎から東京に出てきて、一応でも自立した生活をおくることができるようになったのだから。

もしあのとき震災が起こらなかったらまだ地元にいたかもしれない。仙台で就職していたら東北から出ることもなかったかもしれない。
そう考えると、今こうして東京に住んでいるということは自分にとって大きな転機だったと思う。都会には、田舎にいた時には考えられないほどの選択肢が転がっている。

未だに私は、仙台で一緒に過ごし、その後東京に出てきた友人たちと会うときに劣等感を感じている。彼らから半年遅れて社会人になったことを今でも恥ずかしく思っているし、仕事の内容でも収入面でも彼らには及ばない。しかし今年に入って転職し、新たな転機を迎えてからは少しだけ自信がわいてきた。まだ彼らに追いつくことはできないが、自分の望んだ仕事ができるようになったという点は自信につながっていると思う。

さて、こうして望んだ仕事に就くことができたわけだが、次はどうしようかと考えあぐねている。東京には、田舎にいた時には考えられないほどの選択肢と、人の数と物量がある。まだ自分の可能性を試していない場所がある事に気がついてからは、少しずつではあるが準備を進めている。
自分の中では「早く行動したほうがいい」という意見と「まだその時ではない」という意見がせめぎ合っている。直近の目標は、アウトプットを増やして人の目に触れる機会を得ることである。

その一環として、今回たまたま目に入ったこのお題に挑戦してみようと思った次第でした。

#わたしの転機

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やりたいことは何もない

前職でお世話になった先輩に飲みに誘われた。
行きたいお店とか食べたいものあれば教えてください!とメールが来たのだけれど、食べたいものも行きたい所もない。その先輩には体調の話を何もしていないから、一から説明するのもめんどくさい。というか言いたくない。

とりあえず「おいしいお酒が飲みたいです」と返した。そんなにアルコールを欲しているわけではないけれど、その先輩と話をするエネルギーとしてのお酒が必要だからだ。あと他に共通の趣味もないし。

周りの人間全てが精神病に理解があるとは思っていないので、そういう事情を話せない人に対してどうすればいいかいつも困る。とくに、健康で、普通の人生を送っていて、例外の人間なんて身近に一人もいないと思っている人に対しては特にそうだ。

ほんとは先輩とも会いたくないし、仕事終わってから飲みになんて行きたくないし、そもそもお酒は飲みたくない。でも、なんにもしたくない気分なんです、なんて話をしたらそれこそ面倒なことになるのはわかっている。本音は誰にも構って欲しくないのだけれど、放っておいてください、とも言えない。そんなことを話したら理由を聞かれるし、それには答えたくないからだ。

仕方なく飲みに行く約束だけした。面倒な人ではあるけども、仕事はできるし人脈が広いので、適度な関係を維持することに対してはメリットがある。問題は今の自分が、その恩恵を受けられない気分だというだけだ。

どうやら健康な人には「仕事が終わってから飲みに行くのが難しい」というのが伝わらないらしい、というのは最近になって分かった。金曜の夜ならOKでしょ!と誘われる。そうじゃない。自分はいつでも仕事を終えたらヘロヘロになっているので何もしたくない気分なんだ。はやく帰ってベッドに横になりたいんだ。アルコールは何も解決してくれない。飲めばストレスが消えるという人がいるが、私にはその感覚はわからない。

じゃあ何がしたいの?何だったらいいの?と言われるけど、答えは「何もしなくない」。お前とは会いたくないし、話したくもないし、買い物にも行きたくない。早く帰ってベッドに横になりたいだけなんだ。

昨日の夜も、帰宅して形ばかりの夕食を取ってすぐにベッドに横になって、iPhoneのタイマーをセットする。タイマーが鳴ったら起き上がってシャワーを浴びて寝る。毎日その繰り返し。帰ってから何してるの?という質問には「寝てる」としか答えられない。

唯一ブログで文句を書いて、はてなのサーバにデプリを置き、通りすがりにたまたまこの文章を目にした人を不愉快な気分にすることで、自分のストレスは多少緩和される気がする。なのでもうしばらく、こうしてどうでもいいことを書き続ける所存であります。